ソーラーカーポートは、土地を有効活用できると注目を集めています。ここでは、公共施設・スポーツ施設の駐車場にソーラーカーポートを設置するメリットと、実際の導入事例をご紹介します。公共施設・スポーツ施設への導入をお考えの方は、ぜひチェックしてみてください。
公共施設・スポーツ施設にソーラーカーポートを設置することで、さまざまなメリットが得られます。
中でも注目は、災害時の非常用電源として活用できる点でしょう。地震などで停電した場合でも太陽光で発電ができるほか、蓄電池との併用でパソコンや携帯電話などの最低限の電源を確保することができます。
屋根の下のスペースにテント幕などを張ることで、避難スペースや救護所や、物資置き場などとしても活用することが可能。自動車内で過ごす人々にとっては、日中の日差しを除けられる点も魅力です。
もちろん、普段の利用でもさまざまなメリットがあります。ソーラーカーポートの導入により、CO2排出量を削減し、脱炭素経営やカーボンニュートラルの実現に繋げることができます。公共施設やスポーツ施設が率先して導入することで、利用者にも再生可能エネルギー電力への理解を促すことができるでしょう。
釧路市では、脱炭素社会に向けた取り組みを積極的に行っています。そのうちの一つとして、役場の駐車場に177KWのソーラーカーポートと充電ステーションを設置しました。年間予想発電量は、屋根上に設置した太陽光パネルと合わせて241MWhで、一般住宅約73世帯分が1年間に使用する電気使用量に相当します。
発電した電力は釧路町役場庁舎で自家消費されるほか、自然災害などで停電した場合は、非常用電源として活用する計画です。
参照元:PR TIMES(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000053422.html)
福島県楢葉町にある大型スポーツ施設「Jヴィレッジ」にて、太陽光パネルを552枚、設置容量151.2kWのソーラーカーポートを設置しました。同時に、ソーラー充電スタンド(184W×6基)、太陽光発電設備(40.32kW)、小型風力発電設備(19.8kW)も設置しています。
Jヴィレッジは、2011年3月の東日本大震災後に営業を休止。2019年4月の営業再開に伴い、自家消費型の再生可能エネルギーを導入しました。今回の設置は、施設来訪者の再エネに対する理解促進を目指す狙いがあります。
参照元:環境省「ソーラーカーポートの導入事例集」(PDF)(https://www.env.go.jp/earth/kankyosho_pr_solarcarport.pdf)
公共施設・スポーツ施設にソーラーカーポートを導入することで、災害時の非常電源や電気代・CO2排出量の削減、利用者の利便性向上など、さまざまなメリットを得ることができます。
近年は、自治体や大型施設を中心にソーラーカーポートを導入する事例が増えています。「施設への導入を検討している」「公共施設・スポーツ施設に対応できるメーカーを探している」という方は、下記のページをチェックしてみてください。
様々なソーラーカーポートの架台を調査し、種類・施工方法などをまとめつつ、おすすめの架台を紹介しています。
「施工のしやすさ」などで見る
ソーラーカーポート架台のおすすめ3選
ここでは、企業向けに産業用ソーラーカーポートを提供しているメーカー20社の中から、公式HPに事例を掲載している業者を絞り込み、大規模・中規模・小規模という施設の規模に加え、信頼性・柔軟性・低コストと3つの要望別におすすめのメーカーを紹介します。
引用元:カケフ住建(https://kakefujuken.jp/)
別売り
(自由に選択可能)
引用元:ネクストエナジー・アンド・リソース(https://pd.nextenergy.jp/)
セット売り
(両面発電太陽電池モジュール)
【選定条件】
「産業用 ソーラーカーポートメーカー」とGoogle検索して上位表示される企業のうち、
公式HPやカタログに企業向け、産業用といった記載のあるソーラーカーポートを提供している会社をピックアップ。そのなかで、公式HPで確認できる情報を基に以下の要望別で各社を選定しました。
■大規模・信頼性=カケフ住建(100台以上の大規模施設の導入実績があり、環境省優良事例に掲載され建築申請代行が可能な唯一の会社のため)
■中規模・柔軟性=ネクストエナジー・アンド・リソース(11台以上の中規模施設の導入実績があり、公式HPに個別設計に対応している事例を掲載している唯一の会社のため)
■小規模・低コスト=サンエイ工務店(1台からの小規模施設に向けたバリュープランがあり、公式HPにある設置費用が一番安かったため)
(2023年10月5日調査時点)