積雪地域でソーラーカーポートを設置するにあたって気になるのが、「雪の量でカーポートが倒壊しないか」「充分に発電できるのか」といった点ではないでしょうか。しかし最近は、耐雪や耐風を備えた高性能な製品も続々登場しており、積雪地域でも問題なく設置することが可能です。ここでは、積雪地域でソーラーカーポートを導入する際の注意点についてご紹介します。
積雪エリアでソーラーカーポートを選ぶ際は、「耐荷重性能」「発電容量」「保証内容」を確認しましょう。
従来のソーラーカーポートはあまり積雪対応がなく、東北、北海道の豪雪地帯では導入を諦めざるを得ない方が少なくありませんでした。しかし最近は、関東地方北部や東北南部など寒冷地向けの製品や、北陸地方など長く雪が降り積もる地域向けの製品などが販売されています。
各製品には、屋根に載せられる雪の量を目安にした「耐荷重性能」が記載されているため、ぜひチェックしてみてください。
注意したいのが、地域によって異なる雪質です。サラサラした雪で積もっても簡単に崩せるような地域と、湿り気のある雪が降り続き、ずっしりと固まってしまうような地域とでは、必要な強度が異なります。
「適切な性能が分からない」という方は、カーポート施工会社に相談してみるとよいでしょう。会社によっては、過去の販売経験や実際の事例に基づいて、適したソーラーカーポートを提案してくれる場合があります。
ソーラーカーポートには、両側に支柱があるタイプ、柱が左右片側だけのタイプ、後方だけに柱があるタイプなど、さまざまな種類があります。このうち強度が高いのが、両側に支柱があるタイプです。柱の本数が多いほど重さが分散しやすいからです。ただしその分、駐車がしづらい、ドアの開閉をする際に柱が邪魔になるなどのデメリットも。
特に積雪が多い地域では、降雪時に柱が見えずに車をぶつけてしまった…という例も多いため、必要な機能と使い勝手を考え合わせて、適したタイプを選んでみてください。
近年の異常気象では、信じられないような積雪になることも考えられます。万が一に備えるなら、製品保証や工事保証をしっかりと行ってくれる製品や会社を選ぶのがおすすめです。
近年は、台風や突風、雹(ひょう)、大雪などによって被害が出た場合に、修理などをカバーしてくれる保険もあります。たとえ保証範囲外になったとしても、修理に慣れている施工業者なら、今後の対策まで考えた施工を提案してくれるかもしれません。
近年、さまざまなメーカーが積雪対応のソーラーカーポートを販売しています。製品を選ぶ際には、耐荷重性能や柱の本数、保証内容などをしっかりチェックするのがおすすめです。地域の気候条件に合ったソーラーカーポートを導入して、利点を最大限に活用しましょう。
こちらのページでは、産業用ソーラーカーポートの選び方について解説しています。購入を検討している方はご参照ください。
ここでは、企業向けに産業用ソーラーカーポートを提供しているメーカー20社の中から、公式HPに事例を掲載している業者を絞り込み、大規模・中規模・小規模という施設の規模に加え、信頼性・柔軟性・低コストと3つの要望別におすすめのメーカーを紹介します。
引用元:カケフ住建(https://kakefujuken.jp/)
別売り
(自由に選択可能)
引用元:ネクストエナジー・アンド・リソース(https://pd.nextenergy.jp/)
セット売り
(両面発電太陽電池モジュール)
【選定条件】
「産業用 ソーラーカーポートメーカー」とGoogle検索して上位表示される企業のうち、
公式HPやカタログに企業向け、産業用といった記載のあるソーラーカーポートを提供している会社をピックアップ。そのなかで、公式HPで確認できる情報を基に以下の要望別で各社を選定しました。
■大規模・信頼性=カケフ住建(100台以上の大規模施設の導入実績があり、環境省優良事例に掲載され建築申請代行が可能な唯一の会社のため)
■中規模・柔軟性=ネクストエナジー・アンド・リソース(11台以上の中規模施設の導入実績があり、公式HPに個別設計に対応している事例を掲載している唯一の会社のため)
■小規模・低コスト=サンエイ工務店(1台からの小規模施設に向けたバリュープランがあり、公式HPにある設置費用が一番安かったため)
(2023年10月5日調査時点)