ソーラーカーポートの導入を検討している企業の中におすすめなのが、補助金の活用です。ここでは、産業用ソーラーカーポートを対象にした補助金情報や活用事例についてご紹介します。
ソーラーカーポートを導入する際には、環境省による「二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金」を活用することができます。これは、民間企業や法人が駐車場にソーラーカーポートを導入する場合、かかった費用を補助してくれる制度です。
補助金の対象となるのは、太陽光発電が搭載されているカーポート、太陽光発電モジュール、基礎、架台(太陽光発電搭載型カーポートの場合)、接続箱、パワーコンディショナ、配線、蓄電池など。補助率は対象経費の1/3、上限1億円です。2023年10月30日時点で公募期間は終了しているため、興味のある方は来年度の情報をチェックしてみてください。
参照元:環境技術普及促進協会(PDF)(https://eta.or.jp/offering/23_04_shin1/files/03_4hd_koubogaiyo_1.pdf)
各種要件は以下の通りです。
工事費用や停電時の電力供給、売電の制限などさまざまな規定があるため、よく確認しておくことが大切です。
補助金は、国(環境省)が出すものと地方自治体が出すものの2種類があり、地方自治体の中には、地域の状況に合わせた独自の補助金制度を実施しているケースがあります。自治体の補助金制度は、補助金の原資が国庫でなければ、国の補助金制度と併用することが可能です。
各自治体によって補助金制度の有無や内容、条件などが異なるため、活用したい場合は、早めに確認をするようにしましょう。
長野県塩尻市にある松本歯科大学では、病院第2駐車場と学生駐車場、職員駐車場の一部に506台分のソーラーカーポートを設置しました。稼働によって、年間約3,700万円分の消費電力を削減し、大学全体の二酸化炭素排出量を約26%削減できる見通しです。
ソーラーカーポートと同時に蓄電池と自立運転型パワコンも導入したことで、災害時などには地域に電力を供給することも可能です。総事業費は約4億1,600万円で、このうち約9,000万円を補助金で賄っています。
参照元:松本歯科大学「Campus Today」(PDF)(https://www.mdu.ac.jp/outline/docs/7f60f187739cb999ecd168ee2ba82550d8110b8d.pdf)
ソーラーカーポートの普及を推進するために、国や地方自治体ではさまざまな補助金を提供しています。活用することでコストを抑えて導入ができるため、自社の事業規模や各種条件を総合的に見ながら、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
こちらのページでは、産業用ソーラーカーポートの選び方について解説しています。購入を検討している方はご参照ください。
ここでは、企業向けに産業用ソーラーカーポートを提供しているメーカー20社の中から、公式HPに事例を掲載している業者を絞り込み、大規模・中規模・小規模という施設の規模に加え、信頼性・柔軟性・低コストと3つの要望別におすすめのメーカーを紹介します。
引用元:カケフ住建(https://kakefujuken.jp/)
別売り
(自由に選択可能)
引用元:ネクストエナジー・アンド・リソース(https://pd.nextenergy.jp/)
セット売り
(両面発電太陽電池モジュール)
【選定条件】
「産業用 ソーラーカーポートメーカー」とGoogle検索して上位表示される企業のうち、
公式HPやカタログに企業向け、産業用といった記載のあるソーラーカーポートを提供している会社をピックアップ。そのなかで、公式HPで確認できる情報を基に以下の要望別で各社を選定しました。
■大規模・信頼性=カケフ住建(100台以上の大規模施設の導入実績があり、環境省優良事例に掲載され建築申請代行が可能な唯一の会社のため)
■中規模・柔軟性=ネクストエナジー・アンド・リソース(11台以上の中規模施設の導入実績があり、公式HPに個別設計に対応している事例を掲載している唯一の会社のため)
■小規模・低コスト=サンエイ工務店(1台からの小規模施設に向けたバリュープランがあり、公式HPにある設置費用が一番安かったため)
(2023年10月5日調査時点)